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西宮ストークス魅力発掘インタビュー!~#1今野翔太選手編~

いつも西宮ストークスを応援いただきありがとうございます。
2020-21シーズン開幕を目前に控え、今シーズンより新たに西宮ストークスの一員となった今野翔太選手をご紹介いたします!西宮ストークスに在籍する日本人選手では最年長。今シーズン、西宮ストークスをB2優勝へ向けてぐいぐいと引っ張っていってくれるに違いありません。


ストークスにやって来た「昇格請負人」は、「子煩悩なパパ」
#1今野翔太

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大学時代に就職の内定を得ていた
それを蹴って、プロの世界にチャレンジした

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西宮ストークスが今季に掲げる唯一にして、最大の目標は「B2制覇、B1昇格」。
そのためにこのオフは、積極的な補強をいくつも敢行した。なかでも大きな目玉のひとつが、今野翔太の獲得だ。今野は今季でプロ14シーズン目を迎え、Bリーグとなってからの過去4シーズンは、B1の大阪エヴェッサで主力としてプレーした。

キャリアの中期は得点が獲れる日本人選手として活躍した一方で、近年は守備面で力を発揮し、日本代表級の選手や体格に優る外国籍選手をも封じ込める。そのディフェンス力をして、“エースキラー”なる異名まで付けられているほどだ。


そんな彼は1985年3月29日、大阪府摂津市出身。バスケットボールは、小学校5年生で始めた。主なきっかけはふたつあり、ひとつは地元の友達がミニバスをやっていて、それに誘われたこと。もうひとつの理由は“鉄壁筋肉丸”である、今の彼の姿からは想像もつかないことだった。

「そのころの僕は運動らしい運動をしていなくて、ちょっと太っていたんです。母親にはなにかスポーツをやりなさいと言われていたし、僕も『このままではアカン』と思っていたところに、友達が誘ってくれたんです」

それまで、休み時間は教室で過ごしていた。ところがバスケを始めた途端に、冬でも半袖で運動場を走りまわり、休み時間はドッジボールと活発な子どもに変わった。だけど友達に誘われて始めたバスケは、最初から楽しかったわけではなかった。

入団したのは、練習からとにかく走るチームだった。運動をしていなかった翔太少年は練習についていけず、1ヶ月でリタイア。その後コーチに呼び戻されて再開すると、頑張るためのモチベーションを見つけた。それは彼のバスケ人生で、もしかすると最初のライバルといえる存在との出会いだった。

「年下の小学校4年生なのに、すでにチームでエースのコがいました。そのコは朝の6時に学校に来て運動場を走ったり、シューティングをしていたそうなんです。それを聞いて『スゴいな、カッコいいな。自分もマネをしよう』と思ったんです。そこから、バスケにのめり込んでいきました。そのコが6時に来るなら、僕は10分でも5分でも早く行ってやろうと、勝手に門を登って学校に入ったりしていましたね。そうしているうちに上手くなってきて、どんどんバスケが好きになっていきました」


地元の中学から、バスケ名門校ではない普通の公立高校に進むあいだも、バスケを続けた。転機が訪れたのは、高校3年生の夏。もうバスケから離れるつもりで受験勉強をしていたところに、大阪学院大からセレクション受験の話が舞い込んだ。「とりあえず、受けるだけ受けてみようか」と軽い気持ちで受験すると、まさかの合格。入学してからの4年間はバスケ中心の生活をおくり、そのなかでのいちばんの思い出は、4年次に大阪学院大を初のインカレ出場に導いたこと。

「頑張って練習をしてきて良かったと、心から思いました。チームメイトとみんなで、泣いて喜んだのを覚えています。本戦は一回戦が20点差ぐらいで負けててるときに、1回生の選手がすごい活躍をしてくれて、なんとか逆転勝ち。でも二回戦で、日本体育大に負けました。たしか、30点差ぐらいでしたね」

今野自身はこの大会で、1試合で30得点以上する活躍。大学3年生のころに、プロ選手になることを卒業後の進路に見据えていて、インカレで関東の選手相手に自分のプレーが通用したことで手応えを得た。しかし高い得点力を示す実績を残しても、彼の名は中央に轟かなかった。「これでバスケを終わるのは、もったいない」。そう思っていたところに、大阪学院大バスケ部の監督から、bjリーグのトライアウトを受けることを勧められた。

「実は就活をして、内定もいただいていたんです。だけど、挑戦してみようと思ってトライアウトの受験を決意しました。自分でも、思い切った決断だったと思います。母親は嘆いていましたけど(笑)」

そして大学卒業後の2007年に、ドラフト外で大阪エヴェッサに入団。キャリアの初期は彼自身が成長過程で、与えられる役割が定まり切らなかったこともあり、得られるプレータイムはごく限られたもの。思うようにならず、気持ちが真っ直ぐバスケに向かない難しい時期もあったが、それでも努力することは欠かさなかった。そうして中心選手といえる存在になったのは、プロになって4~5季目のころ。それ以降は故障を抱えたシーズンをのぞいて、ほぼすべてで1試合平均20分以上コートに立つ、主力選手になった。

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飛躍の契機になったのはこの時期に結婚し、
ほどなくして、ひとり息子をもうけたこと。

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「早く結婚したいと思っていたんです。当時の私生活は自分から見ても、ちょっとルーズなところがありました。結婚していい生活をおくれば、いい結果も出るんじゃないかと思っていて、結婚したらホンマにその通りになったんです。練習にも身が入るし、夜更かしもしなくなって、ご飯もしっかり食べるようになった。家族ができて子どもも生まれてからは、バスケットを上手くなりたい、活躍したいと思う動機が明らかに変わりましたね。それまでは、自分のためだけにやっていたんです」

子どもが幼稚園に通っていたころは送り迎えをし、練習を終えて帰宅すると風呂にも入れるなど子育てにも積極的に参加。息子が小学生になった今も、時おりSNSに子どもの写真をアップするなど、子煩悩なパパぶりを見せている。

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新たな挑戦に35歳のベテランは
少年のように目を輝かせる

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長く在籍した大阪を離れ、今季からはストークスの一員になる。チームを移籍して迎える今シーズンを、彼は「自分にとって、新しい挑戦」と位置付ける。新たに緑のユニフォームに身を包んで挑むミッションは、チームをB2からB1に引き上げること。プロになって初めての挑戦に、35歳のベテランは少年のように目を輝かせる。

「めっちゃ、やりがいがありますし、楽しみですね。覚悟を決めてやるというより、ワクワクする気持ちのほうが大きいです。しかもストークスは、いいプレーヤーが揃っている。みんな優しいので馴染みやすいですし、プレーもしやすい。抵抗は無く、ずっと前から仲が良かったみたいにやれていますよ。でも、ただ仲が良いだけではダメ。その点でも厳しいことが言い合えているし、いい仲間だなと思っています」


「仲が良いだけではダメ──」。長くトップカテゴリーで戦ってきた男の言葉は、鋭く突き刺さる。ここであえて、ストークスがB1昇格を果たすために、現時点で欠点になっていると感じる点を厳しく指摘する。

「優しさ。それ、じゃないですかね。ストークスはいい意味でも、悪い意味でも、いいヤツが多いんです。試合に臨むにあたっては、第1Qから相手を力でぶっ潰すくらいの熱い気持ちで、ガツンと行かないといけない。ここにはどんなプレーをした、シュートが入ったか入らなかったかより、気持ちの部分が大きく関わる。ストークスの選手は、みんな優しいんです。その長所が勝負の局面で、短所になりかねないんじゃないかと感じます。試合の出だしから、ファウル覚悟で強くプレーするくらいでいいんですよ」


彼自身は、大声をあげてチームを鼓舞する選手ではない。何事にも実直に取り組み、その背中を見せてチームメイトを牽引する。だからといって、取付き難い一匹狼のようなタイプかといえば、それも違う。明るく気さくな性格で、ストークスの仲間ともすぐに打ち解け、大阪時代はブースターともつねに笑顔で交流して
いた。だが、いざコートに一歩足を踏み入れると、熱い気持ちにスイッチが入る。

「だれかが熱いプレーをしたら、ベンチからも声が出て盛り上がります。ストークスでは、どの選手がそれを最初にするのか。全員が待っている、そんな感じがするんです。みんな、頭がいいんですよ。だから、相手の出方を見てしまうようなことが多いのかな。僕のプレーのモットーは、ハッスルすること。僕が自分のプレーをすれば、チームは必ずいい方向に進むと思っています。そういう、熱量の高いプレーも見せていきたいです」

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豊富な経験に加え、攻守両面でチームに貢献できる能力の持ち主。
彼は新しい挑戦の場となるストークスで、どんなプレーを見せてくれるというのか。

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「ここ数年は守備に重点を置いて、プレーの割合は10のうち9くらいがディフェンスでした。でも今季はオフェンスに積極的に参加できて、もっと自分らしくシュートが打てるんじゃないかと思っています。そういった具体的なプレー面ももちろんですが、でもそれ以上に、今野を獲って良かったと思ってもらえる姿を見せたい。シーズンの最後に、『アイツがいなかったら、B1に上がれなかった』。そう言ってもらえるよう、何事にも全力で取り組みます」

昇格請負人──。今シーズンの最後に、だれもがストークスの背番号1を、そう呼んでいるはずだ。

 


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